2008年4月

鳴門と国府 (4月30日・水)


昨日お会いした神山町長に案内いただいた上一宮粟神社の隣にお寺があった。朱色を出す丹生(水銀)にまつわると聞いた妻が鳴門に丹生神社があるのを地図で見つけ行ってみた。諸々の情報によると阿波は畿内の古代祭祀に重要な丹生の生産拠点だったらしい。

続いて昨年発見されたらしい古墳を探しに西に向かい大麻比古神社にも。帰り道に古墳調査と思しき山を見つけたが帰って調べたら違っていた。昼食には徳島ラーメンと思ったが休日だったり店がなくなっていたり。結局北島田の東大で食べた。

午後は半分仕事で2人に会った。まず妻がある打診をしていた保険のT氏。北島のオフィスを訪ねご挨拶。夕方は節目に会っているK氏を訪ねて石井。自宅に行き奥様にご挨拶をして車に乗って喫茶店。情報交換諸々。彼のお母さんが神山のご出身だと聞く。

K氏を訪ねる前に国府の気延山にある阿波史跡公園にも行った。神山の立岩神社のある元山が高天原で天孫光臨の高千穂が気延山という話を聞いて。ここにある神社は一見の価値がある。古文書は天照大神の葬儀執行の詳細だと。徳島市内にこんな神社があることに驚いた。

神山探索 (4月29日・火)


10:30出発。今日は438号線で直接神山。時間を計ると実家から県庁まで15km20分。県庁から神山の道の駅まで25km37分。今日は4度も道の駅に寄ったが14:30過ぎにソバを食べ支払いを忘れてしまった。お店の人も忙しすぎて気づかなかった様子。後日払いにいかないと。

道の駅から最初に行ったのは立岩神社。小さな祠なのだが実は今日観た神社の中で一番感動した。天石屋戸伝説そのものの地である。あらゆる自然に命を感じた古代人ならこれは崇めたと思う。今日の私だってそうだ。徳島にいるならこれは観ておくべきと思う。

続いて卑弥呼伝説が残る悲願寺。山道を13.5kmとあったが後半は枯葉と急勾配で難儀した。神経を遣い車を労りほとんど下りは1速固定かつブレーキ。帰りは別の道で下分に下りたがダートの急坂でほとほと疲れた。あまりに難所で観光には向かないが苦労しても行く価値はある。

15時にある縁で紹介され神山町長と会った。ホテル会議室で話をし上一宮神社周辺を案内され一緒に山に登り移住者のためのNPOも紹介頂き山菜も頂戴した。2時間強。いろんな話をした内容は改めて。神山の自然と人の素晴らしさに浸った今日。夜は母と3人で近所の鮨屋。

佐那河内村と神山町 (4月28日・月)


9:20頃出発したが妻がサングラスを東京に忘れたというので10時の開店を待って100円ショップ。それから佐那河内に入り昔は横を通り過ぎるだけだった大宮神社で参拝。脇道に逸れ果樹園辺りの山の北斜面をぐるぐる回って御間都比古神社にも。後から朝宮神社にも行った。

10年ぶり以上で大河原高原にも行った。山道を延々上る。でも山頂近くの駐車場に来て驚いたのが風力発電の塔が何本も建っていること。風車はない塔だけが何本も。さらに工事はまだ続く様子。美しい山の稜線なのに無粋な人工物にガッカリ。

次に三社神社。天石戸別神社とも呼ぶ。でも案内板がほとんどなく近くまで行ったのに断念して村内を回って再度挑戦して辿り着いた。神社手前に廃屋があったりするが古く粗末な神社は趣がある。手力男神の塚や奥の院にも行ったがシャスタのミニチュアのようとは妻の感想。

続いて最近開通した新府能トンネルを抜け神山温泉で遅い昼食。雨乞いの滝にも行った。往路徒歩30分は疲れたが巨岩と落差の大きい滝は見物だと思った。神山では邪馬台国説の案内板をよく見かけた。怪しいが観光客は楽しい。この感覚が佐那河内にないことは残念だ。

高松空港経由で帰省 (4月27日・日)


徳島にいる。最寄りの駅を14:31発の電車に乗って1時間後には羽田空港にいた。今回は妻のANAのマイレージを使って。ANAは徳島便がないので高松空港経由である。高速バスやJRの時刻表は事前に調べておいて高松空港からは素直に高松駅行きのバスに乗った。

これが予定より12分遅れ。徳島に向かうには途中ゆめタウンというバス停で1時間に1本の高速バスに乗り換えるか高松駅まで行ってJRを使うか。高松の距離感が分からず時間に気を揉みながら高速バス発車5分前に停留所に着いて荷物を引いて信号を渡って切符を買って1分前。

ともかく間に合った徳島行き高速バスはガラガラで荷物も置いて4席を占有しても余裕だった。松茂の停留所に予定通り1時間5分で到着。ここで迎えの母の車に乗って19:50頃に実家に戻ってきた次第。夜は「篤姫」を観ながら夕食を摂り明日の予定を考えているところ。

帰ってしまえば平静に戻ったが帰省するだけなのに今回初めて変な緊張感があった。妻が主導しているからだ。で長めに滞在する。予定はほとんど立てていない。とりあえず佐那河内と神山にある神話の地などを見に行こうと思っている。後は行き当たりばったりで。

『古事記(上)』 (4月26日・土)


次田真幸『古事記(上)全訳注』(講談社学術文庫)を読んだ。上中下とある古事記のうち上巻が載録されている。1〜2ページ程度の小単位ごとに読み下し文と現代語訳と用語の逐次解説と物語の解説の4パートが掲載。丁寧に一応全部読んだので時間がかかった。

先日読んだ解説書は物語を大雑把になぞっているだけだと思っていたが原文自体がそうだった。例えば天照大神の石屋戸隠れの章は文庫本で2ページ半しかない。解説を読むとインドネシアや大陸と共通の物語も多いらしく方々の説話を繋ぎ合わせたものとの印象も持った。

さて最初の国土オノゴロ島は紀淡海峡の友ヶ島らしいと解説されているが何故だろう。国生みは淡路・四国・隠岐・九州・対馬・佐渡・本州・吉備児島・小豆島の順だし南方からの漂着民の神話とすれば国生みの根拠地が淡路南の沼島や徳島の伊島としても変ではないと思うが。

さらに天の石屋戸の天照大神を引き出した天手力男神は天孫降臨にも随行して「佐那那県に坐す」とある。伊勢の佐那と解説されているが徳島・佐那河内にもこの神を祀った神社がある。この本を読むと解釈に定説がない記述も多く徳島も舞台の一つとして否定はできないと感じた。

iSLEの迷惑メールフィルター (4月25日・金)


私が使っているホスティングサービス「iSLE(アイル)」が迷惑メール遮断システムを導入した。1月の正月明けにメールサーバーがダウンしたがその一因が溜まりに溜まった迷惑メールだったという反省もあったのだろう。GW明けの集中アクセスを避ける意味もあったと思う。

売り文句はメールサーバーよりインターネット側に設置したフィルターによってメールサーバーの容量も使わないと言っている。シマンテックの技術なんだそうで無料であることもあって詳しい説明がメールでもWebでもなされている。

でも実は全然効果がない。4月22日に設定したというが1日あたり100〜150通届く迷惑メールが減った実感がない。もしかしたら90%ぐらいになったかも知れないが分からない。しかも22日には1日で1000通も届いてびっくりしたぐらいなのだ。

あの1000通は何だったのだろう。iSLEがフィルターの効果を示すために直前にわざと迷惑メールを送らせたとか。そう疑いたくなるほどだったのだが。結局のところこんな拍子抜けしたサービスはない。iSLEとシマンテックの技術とやらにガッカリだ。

巨大地震 (4月24日・木)


地震について系統立てた勉強をしておこうと買った。ニュートン別冊『連動して発生する巨大地震―“そのとき”は確実にやってくる』(ニュートンプレス)。プレート型地震メカニズムから日本周辺で予想される巨大地震などがニュートンらしいビジュアルで分かりやすく理解できる。

地震の大きさを表すマグニチュードは1つ違うとエネルギーは32倍。M8の関東大地震は周期性があって間隔は200年〜400年。前回は1923年だから100年以上心配はなさそう。でもM8クラスの100年前からM7クラスの地震が起きているらしい。ちなみに阪神淡路がM7.3。

東京直下でM7.3の地震が起こると首都圏で19万5000棟が全壊すると想定されているらしい。宮城県沖で今後30年間にM7.5の地震が起こる確率が99%。揺れの大きさを表す震度で見ると2005年福岡が6弱。2007年能登半島が6強。2004年新潟中越が7。1995年神戸も7。

今後30年間で震度6弱以上の地震が起こる確率は最も高い静岡で86%。首都圏は横浜33%新宿11%。徳島は45%。それより99%の宮城沖より想定外の福岡や新潟で先に起こったことを重視すべきとコメントが紹介されている。結局いつどこで起こるか分からないということだ。

一太郎2008の添削機能 (4月23日・水)


J社の看板ソフトの新作「一太郎2008」を使った。かつて一太郎Ver.5からVer.8までの記者発表会は私が仕切ったし新機能を最初に紹介する文章を作っていたし機能名を考えたりもしたので多少の思い入れがある。ただ今は一ユーザーであって感傷よりも機能への不満が勝る。

新版の売り文句の中に添削機能が変更されたとあった。以前書いたように一太郎の添削機能は1人が直すことしか想定できていなかった。Aさんが挿入した部分をBさんが削除すると挿入カ所が履歴を残さず見事に消えてしまいAさんの意見がなかったことになってしまうのである。

宣伝する以上これが改善されたものと思う。ところが実際に使ってみると仕様はむしろ酷くなっていた。Aさんが手を加えた部分の履歴は残るようになったが今度はBさんが消せなくなってしまった。何人かが関わっての文章のブラッシュアップ作業が全くできなくなった。

以前の仕様は履歴が残らない欠点はあったが何人かで文章を練り上げるためにはまだ使えた。だから簡単な文章なら一太郎で回覧する場合も時々あった。でもこの仕様では全く使えない。一太郎で書いた文章は面倒でもWORDに移さざるを得ない。あまりの改悪に怒りを覚える。

ウィルス検索 (4月22日・火)


私のPCのウィルスバスターはサポート期間が既に終わっている。パターンファイルのアップデートも昨年終わった。つまり最近1年のウィルスに対しては無防備である。今まで気にはしていなかったがPCを買い換えようと思い始めて気になりだした。

そう思っていたところ先日一晩で一気に1000通程度の迷惑メールが届いた。中にはウィルスメールもありそうだ。やっぱり一度ウィルスチェックをしたい。でも私のPCのウィルスバスターは古い。どうするか。いい手を思いついた。

それは私のPCを共有設定にして妻のPCから検索をかけるやり方である。LANケーブル経由だから時間はかかるがやれないことはないだろう。念のためにルーターのADSLスプリッタ側のケーブルを物理的に外し実行してみた。

これが正解。ウィルス検索中の私のPCは動作が遅くなったがCドライブだけは2時間弱で終わった。他の外付けHDのドライブはデータしか置いていないからいいだろう。気づいたら妻のPCも1年間ウィルス検索していなかったことを発見。慌てて検索。もちろん両方大丈夫だった。

※昨夜の更新をし忘れ23(水)12:30にアップしました。

徳島に帰る (4月21日・月)


妻が徳島に帰りたいと言っている。GWに帰省するという話ではなく移住という意味で。彼女にとって「帰る」わけではないが魂の故郷と思ってくれているのなら私もうれしい。基本的に賛成だが実のところ戸惑っている。住居や仕事のこと。義母は大丈夫だろうかとか。

妻は感覚で判断する。そして動く。私は理性で考える。そして動かない。2人の違いを極端に言えばそういうことになる。それなりに感性を磨き天の声を聞こうと私なりに思っているが大きな行動には勇気が要る。感性だけで動く妻とは生まれながらに違うのだ。

そうは言いつつ1982年に東京に住んで得た教訓は先のことを考えても意味がないということだった。先のことを考えるばかりで行動が伴わないというのは私の性格の弱点だった。それは分かっている。だから思いの強い妻の気持ちを尊重したいとは思っている。

一般的に変化の激しい現代社会において動かないリスクの方が大きいとは言われる。だから意識して敢えて私は動いては来た。住む場所も働き方も立場も自分で変えてきたつもり。確かに新しいことに取り組む方が面白い。問題は不安に打ち勝って私自身がそう思えるかどうか。

日記の形式 (4月20日・日)


この日記を今のレイアウトに変えてから2年が経っていた。下らないことを書いていると思わなくもないが続けるためには仕方がないのだ。一度休むとクセになってしまいそうだし。それでネタがなくて呻吟することも度々なのだが特にこの2年は意地になって毎日書いてきたわけで。

文字数の条件は最大でディスプレイいっぱいとは書いた。でも少ない分には別に数行でも構わないはず。それなのにいつの間にか4行4段が慣例になってしまった。これでは書くことがないときは分量を増やすのに苦労するし書きたいことが山盛りのときは文字を削るのに苦労する。

一方で世の中には自由に書けるブログを始めたものの更新頻度がどんどん落ちる人がいる。毎日書くことは辛い。それは私にもよく分かる。気分のムラもあって書いていた内容そのものに興味を失うこともあるし書くこと自体が億劫になることもある。

それなのに私がなぜ毎日書いていられるか。一つはこの形式にあるのではないかと思う。4行4段で形式さえ整えれば下らない内容でも私には書いたという小さな達成感があるわけで。こうやって形式を決めてしまった方が書くことを続けるためには向いているかもと思う次第。

飲み会と焼酎 (4月19日・土)


仕事でフォーラムを聴講するため川崎。9:40に川崎駅について徒歩5分ほど。帰りは仲間と駅前で夕方からビール2杯。言われて見回すと新しいビルが多く人工的な町並みで驚いた。駅前はあまり発展してこなかったのだろうか。

それより昨日は池袋で23時半頃まで。朝起きたときは二日酔い気味。そう言えば先週2アマの試験を受けに行ったときも前日近所で飲んで自宅でも焼酎を飲んで二日酔い気味だった。月曜日は池袋で送別会があったし意外に外で飲む日が多かった。

自宅ではすっかり安焼酎ばかり飲んでいる。妻がスーパーで買ってくる4リットル入り巨大ボトル。最近のお気に入りはサッポロ飲料から4月14日に発売されたばかりの飲料「梅の天然クエン酸」で割った飲み方。ただの安焼酎が梅酒になる。

ただし安焼酎なので飲み過ぎると頭が痛くなる。翌日にも残る。でも一旦発泡酒を止めてみると1週間で8,000円分も飲むのがバカらしくなったわけで。そんなわけで飲み代をカットしただけで結局毎晩飲むことには変わりないという状況に戻ってしまっている昨今。

歴代天皇 (4月18日・金)


実は小学校6年のとき歴代天皇の名前を全て暗記した。神武天皇から始めて昭和だった当時の今上天皇まで124代。1神武2綏靖3安寧4懿徳5孝昭6孝安7孝霊8孝元9開化10崇神11垂仁12景行13成務14仲哀15応神16仁徳17履中18反正19案芸あたりまでなら今でも空で言える。

元々は大化・大宝・和銅・養老といった調子で年号を覚え始めた。ところが覚え始めたのは百科事典に掲載されていた年号だけで漏れがあることに気づいて途中で止めた。それで徳川15代将軍を覚えた。1家康2秀忠3家光4家綱5綱吉といった具合だ。

徳川15代を覚えると次は室町幕府の尊氏から始まる足利15代。鎌倉将軍を源頼朝から覚えたかどうかは記憶にない。いずれにしても徳川と足利の将軍15代を覚えてしまうと物足りなくなって天皇124代に挑戦したわけ。途中の南北朝も両方覚えた。

覚えたことで得をしたことはなかったと思う。歴史の年代と一致した覚え方をしていないので応用が利かない。どっちの天皇が先の時代かといったことだけは分かった。でも実際には口で覚えたから必ず神武から言い直さないと分からなかったのだけど。

『知っておきたい日本の神話』 (4月17日・木)


昨日書いた記紀の解説書を読み終えた。瓜生中『知っておきたい日本の神話』(角川ソフィア文庫)。『古事記』を中心にストーリーだけをピックアップしたような本だが最初に天神(あまつかみ)と国神(くにつかみ)の違いなど基礎解説もあって分かりやすい。

日本の神話は基本的に大和朝廷が支配の正当性を言うために後から編纂されたものである。でも荒唐無稽な神話は歴史の事実をヒントに書かれたものだろう。ヤマタノオロチの8本の頭は氾濫する8つの川を表し娘が毎年食べられるのは生け贄だったのだろうと解説されている。

天皇も10代ぐらいまでは神話で確か各代150歳ぐらいまで生きたことになっているはずだがこの本によると神武天皇が東征に向かうのは天孫ニニギノミコトが高千穂に降臨してから179万2470年後なんだとか。神武天皇元年は西暦紀元前660年である。

これだけを見れば記紀はトンデモ本だ。でも神話の条件は「神々の物語が、一部の人の創作ではなく広く民衆に支持され、宗教性と呪術性をもつこと」との定義が引用されている。明治から戦前は神話性が極端に利用されたわけだが今でもこれはある程度当てはまると思う。

古事記 (4月16日・水)


確かに私が最近読んでいる本はどれもトンデモの類である。でもそれと知って楽しむのが良い。その中にも光るエッセンスはあるものだ。針小棒大な記述からも考えるきっかけは与えられるし常識を疑う契機にもなる。それはそれで意味があると思う。

さて古代史を勉強しようと以前書いて最近『古事記』の解説書を読み始めている。最初の神はアメノミナカヌシとタカミムスヒとカムムスヒの3柱。この後何代も下ってイザナキとイザナミを経てアマテラスやスサノオやニニギノミコトに至る。

この古事記も言ってみれば相当なトンデモ本だと思う。いや神代のことは物語だからトンデモ本と言っては間違いでファンタジー小説と言えばいいのだろうか。ヤマタノオロチ退治も因幡の白兎も色恋が絡んでいるしファンタジーと言わずして何と表現したらいいのか。

今は解説書を読んでいるだけだが次は原書を読んでみようと思っていたりする。原書と言っても古文調の読み下し文と現代語訳の本なのだが。かつて古事記には興味がなく古文は大嫌いだったのに興味というのは変わるものだと我ながら思う。

問題は地磁気だ (4月15日・火)


2アマ国家試験で明らかに間違った問題は法規1つ工学1つ。終了直後は間違った答えに後悔しきり。法規で間違った問題は従事者免許の再交付申請手続きに関することだが「写真2枚/返納1月以内」に○をしたが違った。返納は全て「1ヶ月以内」と思い込んでいた。

45分で途中退席して調べてみたら免許の返納は通常1月以内だが免許取消処分を受けたときは10日だった。合格点には達しているからいいのだが満点を逃したことは悔しい。私の行方不明の従事者免許証の再申請手続きを調べておけばよかった。そんなことばかり考えて。

一方の無線工学で間違った問題はHF帯の電離層反射通信における偏波性フェージングの発生原因を問うもの。選択肢は「地球磁気」と「大気の誘電率」。地磁気の減少について何度も日記で書いてきてここでも地磁気だと驚きながらいろいろ考えて結局「大気の誘電率」を取った。

そして間違った。正解はやっぱり地磁気だった。今回の受験は故MAJに導かれたと思っているがこれもMAJのメッセージか。一般的に地磁気は関係ないと思うかも知れないが問題は地磁気なのだ。そう言われているような気がしてくる。地磁気を侮るなと。考えすぎだろうけれど。

2アマの受験者 (4月14日・月)


昨日の第2級アマチュア無線技師国家試験は100人強が受験したと思う。東京会場が100人ということは全国11カ所で300人ぐらいが受験したのだろうか。アマチュア無線技師従事者免許を管轄する総務省のページによると平成18年度は年3回で1,302人が受験している。

でも平成18年度の申請者は1,853人で棄権が551人もいる。なるほど先日の試験で空席が目立つわけだ。勉強が間に合わなかった人もいるだろうし仕事の都合が付かなかった人もいるのだろう。ちなみに1アマは2アマより申請者数が多く合格者数も2倍以上いる。

総務省の統計で受験者の年齢別構成は分からないが実際に受けてみた印象からは40歳以上が7割ぐらいいたように思う。若い人でも20歳代後半で学生風は皆無だった。やっぱり私と同じ時代から始めていたような人が今になって上級資格を目指しているという印象。

見るからに技術系という人が多いが私も同じように見られていたことだろう。そういうわけで大人ばかりだし仲間と一緒に来たよう人もいないから会場も廊下も話し声がしない。そういう環境でそれなりの緊張感もあったしこの歳で面白い経験をした。

2アマ国家試験 (4月13日・日)


霧雨の中8:40頃に晴海。試験会場はビルの3Fの3つの部屋。私の部屋には受験番号では107人いるはずだが実際にいたのは半数強ぐらいだった。9:15に説明が始まり試験は電波法規が9:30から2時間。マークシートで回答するのは多分25年前の共通一次試験以来だと思う。

さて法規は問題用紙に回答を書き終えるまでに15分。回答を見直してマークシートに書き込むまで30分強。途中退席が認められる10:15に離席した。一旦ビルの外に出て近所の公園を見つけ早い昼食。妻が持たせてくれたおにぎりを食べるが寒くてすぐにビルに戻りベンチで待機。

お昼前に電気通信術。モールス受信2分間。採点は100点からの減点法で誤字3点で脱字1点。修正は3つで1点。合格は90点以上。実は聞き取る符号は意味のある文だとこの時点で初めて知った。結局単語の意味に気を取られ脱字1修正1。スペース忘れ1は採点外だと思うが。

休憩後13:00から無線工学。意外に順調に解けて14:10に退席した。法規と工学は満点125点で合格は87点以上。自己採点で法規は間違い1つの120点。工学は計算問題の確信はないが明かな間違いは1つで多分120点。電気通信術が一番不安ながら99点のはずなのだが。

最後の受験勉強 (4月12日・土)


先週末に無線工学だけは全問やり火曜日には電波法規に手を付けた。法規は暗記するしかないが以前○印を付けておいた全体の6割を占める代表的な問題だけ。でも10日で忘れている問題が多数。記憶力の衰えを痛感する。そのため毎日復習。工学も難問だけは毎日復習。

それより慌てたのがモールス符号。すっかり勉強するのを忘れていた。金曜日に慌てて復習開始。それまで聞いていたのは60字/分だったが試験は25字/分と超スローなので遅さに慣れないといけないわけで。今日は聞きながら紙に書いてみたが遅すぎて間違いそうになる。

さて本番直前の今日は朝から勉強。まず問題集に載っていない昨年12月の試験問題をネットで見ながら解いてみた。電波法規は3問間違え125点満点中114点。でも回答が変で本当は119点だと思う。本番の試験時間は2時間だがあっさり15分で終わった。これなら大丈夫そうだ。

一方の無線工学はどうしても解き方が分からない問題が3問。うち1問は回答できたが2問は1.5時間費やして分からず。結果4問間違え125点中109点。合格点は法規と工学とも87点だから大丈夫だとは思うのだが難問が偶然並んだら危ない。後は朝の電車で最後の復習をしようかと。

惑星X (4月11日・金)


『5次元世界への超扉』は短い章の間に『Planet X Forecast and 2012 Survival Guide』という本からの引用がちりばめられている。惑星Xとは初耳だがなかなか魅力的な天体だ。3600年周期の楕円軌道で2012年12月21日から2013年2月14日にかけて太陽に最接近するらしい。

この本によると地球温暖化の原因は惑星Xにあるとする。既に太陽系を活発化させていて金星の光度は2500%明るくなり火星や冥王星も温暖化しているらしい。問題は太陽活動である。放射線が大量に吐き出されたら核シェルターにでも逃げないといけなくなる。

先進国の中にはエリートを避難させるために地下施設の整備を始めているというが本当だろうか。私は自分で我が身をを守らないといけないからいろいろ調べているが温暖化の原因さえ特定されておらず地磁気の減少も一般には知られていない。こんなことでいいのか。

そう言えば『2012』に書いてあった地磁気の減少は気象庁のページでも確認できた。地磁気が不安定になった状況で放射線が降り注げば死ぬほどの被爆量でなくてもコンピュータシステムは混乱するかも知れない。人類にとっては地球温暖化どころではない大問題だと思うのだが。

チベットのことと「勝谷誠彦の××な日々。」 (4月10日・木)


国際政治の問題は関係が複雑でニュースを見ても私にはよく分からない。だからイラク問題も中東情勢も米国大統領選挙にも私はさほど興味がない。でもチベット問題だけは別だ。今日は米国に向かう途中の成田で行われたダライラマ14世の記者会見を夜のニュースで見た。

この件では東京でデモがあったら参加したいと思っている。でも情報がない。そもそもチベットと中国の歴史的経緯についても新聞報道以上のことを全く知らない。これではいかんというわけで毎日メールで配信される『勝谷誠彦の××な日々。』を購読することにした。

勝谷誠彦氏と言えば週刊文春の元編集者にして売れっ子コメンテーターだ。以前はWeb上で毎日書かれていた勝谷氏の日記を毎朝楽しみに読んでいた。ところが昨年1月に有料メールに移行して読めなくなっていたのだった。新たに登録したメール配信は月875円。

Web日記の頃からチベットについての発言は多かったしテレビでの発言より過激なはずだから楽しみだ。さて冒頭に国際政治は複雑だと書いたがチベットのことはもっと単純な人権問題なのだろう。単純なだけにやっぱり考えることを忌避してはいけないと思うわけである。

『5次元世界への超扉』 (4月9日・水)


アマゾンの密林を彷徨っているとときどき怪しい本に行き当たる。これもそうだ。何度も奨められるのだがスピリチュアルな臭いが強く立ちのぼっているので手に取るのは躊躇っていた。あっちの世界に行ったと思われたくはない。いくら何でもタイトルからして怪しすぎる。

でも欲しかった他の本だけでは送料が無料になる1500円に足りなかったのだ。この本は600円。安いし騙されたとしてもいいかと考え思い切って買ってみた。エハン・デラヴィ『5次元世界への超扉―イベントホライゾン2012』(徳間書店5次元文庫)。

5次元というのが何を指しているのか分からなかったのだがどうも宇宙人とコンタクトする世界とかパラレル世界のことを言っているようだ。こう書くといかにも怪しいのだが内容は意外にも面白い。5次元世界をめぐるエッセイみたいなもの。日本向けの語り下ろしで軽く読める。

内容を乱暴に要約すれば頭で考えるのではなく心で感じようというものだ。ただ瞑想やヨガには否定的で著者は薬物との相性がいいと言う。日本では非合法だと思うのだが。だとしても怪しいからと頭から否定する態度はどうかと思う。私はこの世界観をすんなり受け入れられた。

PC (4月8日・火)


私が使っているPCは買ってから8年と約2ヶ月が経つ。まだ使っているのだ。OSのWindows98SEは既にサポート期間が終わっておりウィルス対策ソフト「ウィルスバスター」のパターンファイルのアップデートもできなくなっている。

さすがにセキュリティ上の問題があると自覚はしている。もう買い換えだと思い始めて1年以上。でも使えている。これが悩ましい。ところが最近WORDなどで突然表示が変になった。PCが壊れたと慌てたがMS明朝が表示されなくなっただけだった。

WORDやEXCELでは全文書を指定して一気にMSゴシックに変更してやれば普通に見ることができる。一太郎は自動的にフォントを置き換えてくれるから表示はできる。それで結局また使えている。でもやっぱり気になる。そこで再び買い換えることを考え始めた。

妻のPCはNEC Directで買ったミニタワー。何か問題があったとき便利だから私もNECにしようとしていた。ところが安かった当該モデルは3月末で販売修了。仕方なく他社のPCを物色し始めたところ。考えるのは面倒だからNECがダメならDELLでいいやと思っているのだが。

『古代文明と気候大変動』 (4月7日・月)


先日本棚の奥からこんな本を見つけた。ブライアン フェイガン/東郷えりか訳『古代文明と気候大変動 -人類の運命を変えた二万年史』(河出書房新社)。いつの間にか妻が買ってきていたらしい。こんな本が家にあるとは知らなかった。これは面白そうではないか。

内容は1万8000年前からの世界各地の人々の生活と気候変動の詳細。紀元前1万3000年頃の海水面は今より90mも低かったらしい。氷河期の末期でベーリング海峡は地続きだった。この頃イギリスの7月の平均気温は10度前後だったが徐々に温暖化していく。

紀元前1万2700年頃の夏は現代より暑くなり前1万2500年イギリスの7月は20度。この温暖化の過程で前1万2000年頃の海面水位は年間40mmも上昇していた。この本に書かれている気候変動は数百年単位だがこうした急激な気候変動も過去にはあったということだ。

こうした興味深い内容もあるが実のところ全く面白くない。本文344ページはとにかく厚い。考古学や地球物理学や環境学のあらゆる研究成果が盛り込まれているのだろうが古代人の生活について想像を交えた記述が小説に近くて馴染めず。妻も半分で挫折していたらしい。残念。

禁酒その2 (4月6日・日)


3月24日に禁酒中と書いたがその後は結構飲んでいる。禁酒は25日(火)までで26日(水)は銀座で送別会。27日(木)は飲まなかったが28日(金)は株式会社化10周年の徳島B社K社長に呼び出されて新宿。その週末は再び飲まなかった。この週は自宅では飲んでいない。

先週は月曜日に隣町の名西酒蔵に行って火曜はとうとうビールを買った。と言っても第3のビール。新しくクライアントになったサッポロDraft One。以前に飲み比べをして第3のビールでは一番おいしいと思っていたので。水木は自宅で梅酒を少し。金曜はまた禁酒。

そして自宅でのビール解禁その2が土曜。500mlを3本ずつ。さらに飲み足りなかった分は妻が大量に買ってきていた焼酎で。この日は以前と同じぐらい飲んだわけだが最近2週間の総量は以前の1/5ぐらいだと思う。やればできる。

と言っても先週飲まなかったのは1日だけ。量が減ったのと購入額は随分と減った。やっぱり月に8ケース飲んで3万2,000円を超えているのは異常だと思うし。それよりこれを書くために2週間の行動がなかなか思い出せず。ともかく私にしては珍しい2週間だったので記録しておく。

試験勉強 (4月5日・土)


2アマ国家試験の勉強をひとまずやり終え「レ」印を付けた問題をやり直すと以前に書いた通り工学だけ3月8日(土)にやって翌日には1回目の勉強で×印を付けていた問題も解いてみた。それで思ったのは1ヶ月経つとすっかり忘れていることと前日やった問題は覚えていたこと。

1回目の勉強で「OK」「レ」「×」の比率は2:4:4だったが2巡目を終わって4:4:2になった。つまり今後やってもほぼ確実に解ける問題は4割になったわけだが全く解けない問題は2割ある。最後にやり直すとき絶対にやらなければならない不安がある問題に○を付けたがこれが3割。

でも1ヶ月経つと忘れていることにショックを受けて勉強するのを一旦中止。本番直前にやらないと意味がなさそうで。それで2巡目の法規の勉強を始めたのが3月29日(土)と30日(日)になってから。結果は×が25%。最後にやり直すべき問題に○を付けたがこれが6割。

本番1週間前になり今日から改めて勉強スタート。不安なので全問をやり直したら今日は工学の1/3しかできなかった。来週水曜までに工学を全問やり木金で○印だけやり直し最後の土曜日に法規を集中的にやり直すつもり。合格率3割という数字を実感。マジで苦戦しているところ。

言霊と宇宙のエネルギー (4月4日・金)


日本は言霊の国だと井沢元彦氏が「逆説の日本史」で繰り返し書いている。言霊とは言葉にエネルギーが宿るという信仰である。今も結婚式で「切れる」などと言わないのは言霊の名残だろう。天皇の名前も呪詛の対象にならないよう生きている間は明かされなかったらしい。

言霊では例えば「○○は死ぬ」と言葉にすれば○○は本当に死ぬことになるのだが普通そんなことはあり得ない。「病気が治る」でも「金持ちになる」でも同じであって言葉にエネルギーなどあるわけがない。これまで私は当然のごとくそう考えていた。

ところが日本の超古代書「カタカムナ」を知って少なくとも言霊の根拠が分かった気がする。カタカムナ文字では「ア」や「イ」の発音が特定の宇宙の有り様を示しているらしい。とすると「アイ」と言えば宇宙における2つのポジションの変化量と方向が示されると考えられるのではないか。

宇宙にあるエネルギーを基準に物体や状態や動作を示す発音が生まれそれが大和言葉の原型になったと考えれば言霊の根拠としての説明はつく。言葉を発すればそれに伴う宇宙エネルギーを呼び寄せることになるのだから。と書いたところでただの思考のお遊びなんだけど。

『超科学書「カタカムナ」の謎』 (4月3日・木)


地磁気の減少を調べようとアマゾンの密林に分け入ったところ変な本を発見。古代史にも通じるかと思い買って読んだ。深野一幸『超科学書「カタカムナ」の謎―神代文字に秘められた「宇宙と生命」、驚愕の真相』(廣済堂ブックス)。

「カタカムナ」とは1万年以上前の古代日本人が残した文献だそうで法則性のある記号が書かれている。それを楢崎皐月という人が戦後に入手解読したらしい。内容は宇宙や物質の有り様を解説した80編の詩。 「カタカムナ ヒヒキ マノスヘシ アシアトウアン・・・」といったような。

意味は「〜目には見えないが無限のエネルギーの拡がる潜象世界があり、その世界には『カムナ』というヌシが存在する。一方、現象世界にはカムナから作られた『アマナ』と呼ばれるヌシが存在している。宇宙の万物万象は、カムナとアマナの共振重合反応によって発生する。〜」

と言われても訳が分からん。この本は楢崎氏の業績とカタカムナを紹介した本であるがあまりに突飛で正直言って私は付いて行けず飛ばし読んだ。ちなみに楢崎氏はカタカムナの応用を『静電三法』という本にまとめており概要はWebページで分かる。

高額療養費 (4月2日・水)


社会保険事務所に行ってきた。大問題の年金の件ではない。国民健康保険や他の健保組合は知らないが私が加入している政府管掌健康保険には高額な治療費を支給してくれる制度があるのでその確認に行ったのである。義母の入院治療費の一部が賄えないかと考えたわけだ。

義母は1ヶ月入院したが月あたり80,100円を超えていれば給付が受けられる。説明を読むと70歳以上は44,400円を超える分の支給が受けられるとあるし区民税を支払っていない場合なら24,600円以上分。区民税の基準所得が一定額以下なら15,000円以上としきい値が下がる。

説明を読んでも分からなかったのが金額の基準が被保険者なのか被扶養者なのかということ。義母は70歳以上で収入は低額の年金だけだが妻が被保険者であって義母は被扶養者。社会保険事務所で聞いてみたらやっぱり対象は被保険者だった。当然と言えば当然なのだが。

結局のところ基準額は80,100円。実は病院に支払った額はこれを上回っている。ところが特別室料は除かれる。しかも月ごとで計算する。そうすると該当しなくなった。この分は確定申告で取り戻そう。ともかく猶予があるなら病院は月初に行くと得するかも知れないということだ。

『逆説の日本史〈1〉古代黎明編』 (4月1日・火)


古代史を勉強しようと井沢元彦『逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎』(小学館文庫)を再読した。前に読んだのは2001年10月。そのときは妻が図書館で借りてきていた単行本だったが今回は後に妻が買い直した文庫本。内容はほとんど覚えていた。

倭の国の「倭」とは元は「環」または「輪」と言った意味で言った日本語の音が中国で記録されたと著者は推測している。後に日本人は自分たちの精神性も含めて「和」と称すようになり聖徳太子の十七条憲法の第1条「和を以て尊しとなす」に繋がっていくとする。

神話で天照大神に国を譲った大国主命が祀られる出雲大社は平安時代の仏教の総本山東大寺よりも御所よりも巨大だったらしい。それは怨霊を恐れ封印するためだったという説も書かれている。そう言えばこれを読んで私たちは2002年の正月に出雲大社に行ったのだった。

天皇家は万世一系と言いつつ王朝は2度変わっていて現天皇家は朝鮮半島から来たと推理。それらを確かめるために墳墓の調査が必要なのにそれを許さない宮内庁と中国の模倣だけをやってきた韓国と史料絶対主義の歴史学会への批判の書という趣。厚いがあっさり読める。

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© 2008 Takashi INAGAKI