[色者(しきしゃ)のぼやき] 第41回
「第16回 徳島県合唱アンサンブルコンテスト」
日時:2011年2月11(金・祝)
いつも「響」のアンコンといえば、“飛び道具”的な演出で会場をわかせていたのであるが、今年は合唱曲に真摯に向き合い取り組むことにした。
場所:徳島市文化センター
演奏曲は・・・
無伴奏男声合唱組曲「あの日たち」(作詩:立原 道造、作曲:北川 昇)より
・またある夜に
・わかれる昼に
組曲の中の1曲目と4曲目の歌である。
立原道造の詩集「萱草に寄す」に、新進気鋭の作曲者である北川昇氏が、作詩者と同年代という境地に立って、曲作りに至ったというものである。作詩者ならびに作曲者に共通する、若者らしい豊かな感性と表現力が相まみえた素晴らしい作品に、わたしのような中年世代は昔を思いおこし、大いなる懐かしさと少しの寂しさに包まれるのである。
とりあえず、アンコンの成績は【金賞+ベストハーモニー賞】であったが、まだまだ、これからさらなる練習を積んでいかないと歌いきれない曲である。まずは定期演奏会のリハーサルとして、歌いきることができてよかったと思っている。
それぞれの審査員先生方の講評は下記のとおりである。
★山田 啓明先生(鳴門教育大学准教授):
とても豊かできれいな歌声、ハーモニーだと思います。歌詞として日本語の色彩感をみなさんの歌声に加えることができればと感じます。みなさんのことですから、まだまだ詰めていかなければならない箇所があることは、当然お分かりのことでしょうからあえて書きません。
(←そんなこと言わんで、書いてぇ〜♪)
★吉森 章夫先生(徳島大学名誉教授):
やわらかい美しい響が生まれています。「またある夜に」のような曲も拍節と音楽の流れを!「わかれる昼に」は素敵でした。
★河口 雅子先生(吉野川市立鴨島第一中学校校長): たっぷりの声量と深く豊かな響きですばらしい演奏でした。細かい部分まで本当にていねいに表現されています。1曲目と2曲目の曲想の変化も見事ですね。定期演奏会でもすばらしい演奏を聴かせてください。
−2011年2月22日更新− |