[色者(しきしゃ)のぼやき] 第27回
第11回徳島県合唱アンサンブルコンテスト
日時:2006年2月11日(日)
昨年は「全四国」が終わってから2週間でアンコンだったのあるが、 今年はさらに厳しく「ジョイント」が日曜日に終わってわずか6日後にアンコン! ということになった。。。 ある程度の覚悟はできていたので焦りはなかったのだが(汗)。 今回のアンコンネーミングは「JSS(Japanese Spirits Singers)」。 なんだかどっかの飛行機会社みたいだが、墜落しないように(タイムオーバーしないように?)演奏に臨んだ。
場所:徳島市文化センター
曲は「さくら」(日本古謡:信長 貴富編曲)と「稗搗節」(松下 耕作曲)。 「さくら」は信長氏独特の色艶を前面に出した編曲でとても美しいが、タテをそろえるのにひと苦労。 とくに指揮者がいない状態ではお互いのアイコンタクトと他パートとのハモリ具合をよく聴きながらすすめるしかない。 パートリーダーを前に並べることにより、 彼らが他のパートを意識しながら歌うことによりほかのメンバーにもその意志表示が伝わることを目的として組んだオーダーであったが、 あとで“なかなかパート内の音がきこえなかった”と不評であった。やはりアンコンのオーダーは奥が深い! 「稗搗節」はつい6日前に歌ったばかりの曲・・・ジョイントでの反省の意味もこめて、 より自由性を重視して歌ってもらえたような気がする。 この曲は何度も転調が繰り返されるがその都度、 その和音にきちんとハマるように意識を変えていかないとうまく曲がすすんでいかない。 その点では少人数であったにもかかわらず最後までガンバレたかな?と思う。
結果は「金賞&ベストハーモニー賞♪」であった。 ベストハーモニー賞は「響」にとって「熱演賞」以外に初めて受賞した特別賞である。 とてもうれしかった!・・・なんせ去年は“タイムオーバーで賞”だったので(爆)。 各審査員先生のコメントは下記のとおり。
★河口 雅子 先生:
男声の持つ深さ、太さ、そして柔らかい発声で素晴らしいハーモニーが創りあげられ、大変感動いたしました。 豊かな表現力で2曲の持つ曲の良さを十分に表現されていました。 一人ひとりの力量はもちろんのこと、それがひとつになっている音楽の世界の大きさは本当にすばらしかったですね。
★草下 實 先生:
毎回どんなアンサンブルを楽しませてくれるのだろう。そんな期待感を持つようになりました。 <さくら>音楽づくりはとてもていねいで好感が持てます。 ただ、これだけ繊細なフレーズが出来るのならフレーズの最後のメリスマ的動きにももっと神経を使ってみましょう。 <稗搗節>松下耕の探究するペンタトニックをベースにした清潔な音程による和声感が再現されたような気がします。
★吉森 章夫 先生:
細部にまで手が入っているのはよくわかるのですが、ムード音楽にならないように。 日本古謡とか民謡にはもっとシャープさと力強さが欲しい。ハモるだけにならないように。
−2006年8月1日更新− |