[色者(しきしゃ)のぼやき] 第12回

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第12回「第8回徳島県合唱アンサンブルコンテスト」(2003/2/11の演奏)

<出発>
全国的に猛威をふるってきたインフルエンザも、そろそろ下火になりかけている ようであるが、感覚のにぶい「我が家」では、今頃その「流行」にのりかけてい る・・・発熱で寝込んでいるヨメさんと、ほぼ回復状態に向かっている子供達! という「ここぞ父親の出番!」という時に、家を飛び出してきた。。。こんな悪 党には、情け容赦ない「結末」が!・・・そんな背筋の寒くなる思いが(^^;)。

<今回の“出し物”>
昨年末に出版されたばかりの、今をときめく作曲家松下耕氏による「日本の民謡 (第3集)」から「津軽じょんがら節」である。 楽譜の冒頭にある彼のコメントを紹介する。
「私は、情熱で歌い上げる日本の男声合唱が大好きだ。是非、皆さんの熱い心で、 この曲にいのちを吹き込んでいただきたいと思う。」
もう、こんなこと書かれたら「男声合唱オタク」としては、やらざるをえんでし ょう!・・・ということで、安易な選曲でこれをチョイス(*^_^*)。

<演奏スタイル>
審査委員の吉森先生が日頃からクチをすっぱくして言っていること・・・ 「アンサンブルコンテストは、指揮者や同一パートの人間に頼らず、少人数ゆえ に自分自身が他のパートをききながら、いかに自主的に歌い、表現することが できるか!を競うもんじゃあ・・・ほなけん、いつかアンコンは指揮者なしに してやろうかとおもとんじゃ。」
という言葉を重視し、おせじにも十分な練習量を積んでるとはいえない状態にも かかわらず「指揮者なし」にこだわった。。。とはいえ、出だしと途中の入りが わからないところがあり、わたくしは客席の最前列に座り、チョコチョコ合図を 送ることに・・・これまた中〜途半端で、なんともショボいパフォーマンスであ ったように思う。この作戦、結果的には「無謀」であったようである(>_<)。

<演奏内容>
今までず〜っと、みんなの前に指揮者が立って(ときには一番デカイ声で歌った りして)練習していたせいか、前がガランと開けた状態でいったいどこに目をや ればいいのか困っているような団員がチラホラ・・・ボクが最前列にいることで、 みんなの視線が下がり気味になっているのも「マズイ」と思った。それでもなん とか曲は流れ出す。自分も座っている以上、派手に指揮するわけにはいかない。 それが微妙な個人のリズムのズレを招いているような感じだった。ピッチもあが りきっていないし、なによりみんなが“とびでないように”もしくは“まちがわ ないように”と過剰に「警戒しながら」歌っているような雰囲気だった。まちが ってもいいから元気よく!なんていうのは、まちがわないぐらい歌い込んでいて はじめて言えるんだよね(~o~)。

<審査結果>・・・「ゴールド金賞」(え、マジ?)
昨年9月の四国合唱コンクールから、おんなじこと言ってるみたいだけど。 とりあえず、審査員の先生方のコメントを。。。

草下 實 先生(鳴門教育大学教授)
津軽の長い冬、ビョウビョウとした風と雪の中で育ったうめきが聴えるような 「じょんがら」のリズムを考える時、決して西洋音楽でとらえることが出来ない リズムが必然の中に生ずるような演奏を期待した。


佐藤 紘子 先生(徳島県音楽教育研究会)
ダイナミックな響き、東北民謡独特のふしまわしと伴奏リズム、男声合唱の心地 良さがすばらしかったです。


吉森 章夫 先生(徳島県合唱連盟理事長)
力強い男声合唱ですが、どのパートも高音部のピッチが当たり切らない。特に内 声の音程が気になります。全体の響きにも影響していると思います。
う〜ん、草下先生が「津軽じゃみせん」に精通していたとは「超」予定外!  「期待したけど・・・」っていう意味なんだろうなぁ〜。
吉森先生はさすがにどこのパートが弱いかパッときいてわかるんだよね。この先 生にはどんなに「いい顔」してても、小細工は効かないんだよね。。。トホホ。 佐藤先生は、男声合唱にすこし「ひいきめ」のコメントだったかも・・・。

なにしろ8分間の制限時間で、3〜4分ぐらいの演奏時間しかなかったのだから、 コメント書くのも慌ただしかったかも知れない。。。

<感想>
やっぱり「男声合唱」は混声や女声と比べると、より“聴き映え”するような気 がする。だから少々荒くても、ピッチがさがっていても、勢いで押し切っていく と結構「サマになってる」ような感覚になるのである。徳島合唱団のN居先生が 今回男声合唱を歌った後「やっぱりピアニシモでバシッとハーモニーがきまると、 大声出した時の気持ちよさよりも、ず〜っと楽しいし、しびれるねえ〜。」とい うメールを送られた。。。まさにボクもそのとおり。だから音量で聴かせるとこ ろと繊細さで聴かせるところとを、もっと個人で理解した状態で歌わなければ、 客席まではほとんど伝わらないように思う・・・まあ、まだ練習して間がない。 もっともっとこれから煮詰めていかなくては。
ま、連続金賞が途絶えなくてよかったというのが正直な気持ち・・・来年は余裕 をもってのぞみたいもんだ(^^)。。。毎年こんなこと言ってる。



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−2003年2月13日更新−
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