[色者(しきしゃ)のぼやき] 第7回
「徳島県合唱アンサンブルコンテスト」(2002/2/11の演奏)
今年も憂鬱な「アンコン」がやってきた。。何が憂鬱かって? そりゃまあ、「穴吹小学校演奏会」が終わりろくに練習もできないまま本番になってしまうのが、 この「コンテスト」だからよ。。。 とかいいながら、今年は3団体も出場させてしまいましたがな! 各グループごとに色者が感じたことと、審査員の先生方のコメントをのせてみます。。。
審査員:草下 實(鳴門教育大学教授)
佐藤紘子(徳島市入田中学校校長)
吉森章夫(徳島県合唱連盟理事長)
ちなみに「大学・一般部門」(計20団体!)の各賞受賞団体数は金賞8団体、 銀賞11団体:銅賞1団体。。。でありました。
1)「うたまろ」・・・(金賞)
- 演奏曲
- 「I Got Rhythm」(作詞:Ira Gershwin/作曲:George Gershwin)
「Java Jive」(作詞:Milton Drake/作曲:Ben Oakland)
- 審査員コメント
- 草下先生:
真の意味で楽しむアンサンブルのお手本のような演奏、嬉しくなります。 技術的にも高いレベルの演奏だと思います。 ダイナミークの差をもっと考えると演奏がより立体的なものなると思います。期待をこめて。
- 佐藤先生:
一人一人の力量がみごとに表現されたすばらしいアンサンブルです。 言葉が十分理解できないのですが、音楽づくりもすばらしいと思います。
- 吉森先生:
とてもすてきなコーラスでしたが、 「I Got Rhythm」はどのパートも上向きにピッチが抜けないと気持ちの良いハーモニーが生まれない。 「Java Jive」の後半はすっきりしたハーモニーになりました。
- 色者の感想:
- 「響」の中で、ジャズコーラスをやりたい!とほそぼそと練習しているうちにと りあえず「アンコン出てみよう!」と無謀にも参加。なんとか楽譜見ずに歌える ようになったが、やはり本番は観客を目の当たりにすると、歌詞がふっとんでし まうメンバーがチラホラ。。。自分がヴォーカルをしていた部分が多いためか舞 い上がってしまって、実際どうだったのかわからない。。。枝さんのソロにかわ ってやっと冷静に・・・お、枝さんまで歌詞まちがえとる!審査員のひとりには 「歌詞の意味がはっきりわからん・・・」と書かれる始末!そりゃそうだ・・・ むちゃくちゃな英語ですもん。(たぶん英語にも聞こえなかったのでは?)いや あ〜本番って練習とちがって、やっぱむずかしいねえ。
2)「ミニひび」・・・(銀賞)
- 演奏曲
- 「Blue Velvet」(作詞:Lee Moris/作曲:Bernie Wayne)
「Remember Me Baby」(作詞:Barry Mann/作曲:Cynthia Weil
- 審査員コメント
- 草下先生:
本日は男声ボーカルによる多様な演奏形態と表現を楽しませていただきましたが、 ソロを中心としたアンサンブルも素敵でしたが、 アンサンブルとしての楽しみを満たしているという点で統一感があるようで、 音楽としてのまとまりもあまり感ずることができませんでした。 でも、力も表現力も有ると思います。有り難う。
- 佐藤先生:
いろいろな響きを楽しんでいることが伺われます。 まだまだ荒削りな部分がありますが、楽しいアンサンブルでこれからも楽しみです。
- 吉森先生:
1曲目は全体の充実感が今一歩、2曲目はソロ、コーラスとも充実。 バランスもリズムも秀、聴かせました。
- 色者の感想:
- 「ミニひび」は響の若年者ばかり集めたグループ。「ミニモニ」のパクリという の誰でもわかるだろう。さてこの2曲は山下達郎の「On The Street Corner1」 に収録されているものである。以前からいつかはやりたかったのである!それが 実現しただけでもかなり本人はうれしい。。。しかし、いざとなると欲が出てく る・・・「Blue Velvet」のリードヴォーカルを任せたバリはや君、1週間ほど 前に知恵熱?を出して体調くずし。声がガラガラに。本番もうわズリっぱなしで コーラスとハモってなかったかんじ。まあ、あの文化センターでリードはるのは 根性いるよなあ。次回に期待!「Remember Me Baby」のリードヴォーカルには、 若干19歳の宇都宮くんを起用。かれは声楽の勉強も本格的にならっているだけ あって、さすがに声も通っていてコーラスもノッテいたかんじ!でもまあこの曲 に関しては穴吹小学校で一度歌っていたからねえ・・・まあそれもあってリラッ クスできたのかな?いずれにせよ、辛口コメントの吉森先生も「聴かせました!」 と評価してくれていた・・・やるなあ!
3)「じじひび」・・・(金賞)
- 演奏曲
- 「Oh! Susanna」(作曲:S.C.Foster)
「Gentle Annie」(作曲:S.C.Foster)
- 審査員コメント
- 草下先生:
同じ団体から多様なグルーピングご苦労様です。多少雑なものを感じますが、 アンサンブルの楽しみはある意味で一番知っているのもあなたがたかも知れませんね。 声の充実と自由でコントロールの良い音楽感覚がとても好感がもてます。
- 佐藤先生:
よく響く男声合唱の美しさを味あわせてくれました。 磨かれた高音部の響きとささえる低音部がさすがというところでしょうか。
- 吉森先生:
力強く勢いのあるコーラスはそれなり迫力がありますが、 アンサンブルの美しさ、各声部のバランス等、しびれるようなハーモニーには今一歩。
- 色者の感想:
- 「ミニひび」に対して「じじひび」・・・あまりにもわかりやすすぎる、しかし せめて「おじひび」ぐらいにとどめてほしかった。誰か会場で言ってたらしいの だが、「ベルトまわりがすっきりしているのが(ミニひび)で、ベルトの上にで っぷりおなかの脂肪がのっかっているのが(じじひび)」という区別もあったら しい。。。みんな現実と戦ってほしい!あれ?おれのこと?ところで演奏曲につ いて!ごぞんじフォスターの名曲を、徳島市出身の偉大な作曲家三木稔氏がアレ ンジしたものである。穴吹小学校で歌った時よりは、みんな歌詞読めてましたね え・・・やはり歌い込むと少し余裕が出てくるのかな。しかし、すべては吉森先 生のコメントのとおり!ちょっと歌詞が読めるようになったかと思うと、安心し てしまってドカッと大声で歌ってしまう。そのためぞくぞくするようなメンタル なハモリが表現されない。これは指揮者をたてなかったことも災いしているかも 知れない。指揮者がいない時こそ、おたがいが周りの声をよくきいてそれにあわ せながら、かつ遅れないように歌っていかなければならない・・・これが少人数 アンサンブルのむずかしいところであり、おもしろいところなのである。
(2002年2月21日更新)
−2002年2月21日更新− |